ぼくの すむ ほしは とても
小さかった

あのころの ぼくは とてもいそがしかった
バオバブを まいあさ たいじ したり

夕ぐれを 44回 見たりした

ある日、どこからか タネが
はこばれてきて、めを 出したんだ

目が さめた ばかりなの
まだ、かみが くしゃくしゃ

わあ!きみは
とても きれいだ

あたりまえよ
ねえ、夜は ガラスの おおいを かけてちょうだい
このほしは とても さむいわ

その花と ぼくは たくさんの 時間を すごした

あの子は いいにおいを させて
ぼくを はれやかに してくれた

ぼくは 花の ことばじゃなくて
してくれたことを 見なくちゃ いけなかったんだ

ぼくは ぜったいに、にげちゃ いけなかった

でも ぼくは 花から にげて しまったんだ

さよなら

さよなら

・・・

あたし、バカね
ゆるしてね
おしあわせに

すきなの
きみが そのことを わからないのは あたしのせい

でも、
きみも あたしと おなじで バカ
おしあわせに

おおいは そのままにしといて
もう、それだけでいい

それからぼくは渡り鳥に乗って
ぼくの星から飛び出した

さいしょについたのは
王様がひとり住む星だった

なんと!家来がきたぞ!

こんにちは
へいかは何をおさめているの?

全てである

それから王様の話をたくさん聞いた

けれどけっこうたいくつだった

ここですることは
もうないや

行ってはならん
そちを だいじんに してやるぞ!

だいじんは 何をするの?

む・・・ネズミをさばくであるぞ

ぼく 死けいに するの
きらいだし
もう さっさと 行きたいんです

ならん

もし へいかが
言う通りになるのを
おのぞみなら

ぼくに ものわかりの いいことを
言いつけられるはずです

・・・

そなたを ほかの 星へ
つかわせるぞ

大人って よく 分からないや

こんにちは

こんにちは

おまえは おれを
こころのそこから
たたえているか

たたえるってどういうこと

おれ様が
この星でいちばんだと
みとめることだ

たたえるよ
でも大人ってそんなことが
だいじなの?

やっぱり大人はよく分からないや

ここで何してるの

さけを のんでんだ

なんで飲んでるの

わすれたいんだ

何をわすれたいの?

はずかしいのを
わすれたい

何がはずかしいの?

のんでるのが
はずかしいんだ

大人って ほんとうに ふしぎ

こんにちは
たばこの 火きえてるよ

こんにちは
火を 付けなおす
ひまなんてない

ふう
ごうけいが
5おく162まん2731

なあに?
その 5おく って

星のかずだ
5おく 162まん 2731だ

ちゃんとしてるんだわたしは
細かいんだ

それで その星を どうするの

自分のものにする

星が じぶんの ものだと
なんのために なるの?

お金もちに なれる

ふうん

花が 1りん ぼくのもので
まいにち 水を あげてたんだ

ぼくのものに してるってことが
花の ためにも なっていたよ

でも きみは
星の ためには なっていないよ

この星は ほかの星と ちがう っておもった

この人は あかりを つけたり 消したり
ばかばかしい かもしれない

でも
この人の やっていることには
いみが ある

こんにちは
どうして 今
あかりを 消したの?

こんにちは
しなさいっ て
言われているから

このあかりを 消せって
こんばんは

この星は 1分で ひとまわりする
ぼくには 休むひまが 少しも ありゃしない

ぼくが ずっと ねがっているのは
ねむる ことなんだ

こまったね

こまったね

今まで いろんな 大人に あったけれど

あの人だけは へんだと 思わなかった

あの人が じぶんじゃない
ことのために あくせく してたからかも

こんにちは
ここで 何しているの

こんにちは
わしは 地理の はかせじゃ

きみは 遠くから 来たんじゃな
きみの 星のことを しゃべってくれんか

ぼくの 星は あんまり 面白くないし
すごく 小さいんだ

みっつ 火山が あって
ふたつは 火が ついていて あとひとつはきえてる
花も あるよ

わしらは 花に ついては 書きとめん
というのもな 花は はかないんじゃ

なに
その <はかない> って

<すぐに きえる おそれが ある> ということじゃ

ぼくの 花は
すぐに きえる おそれが あるの?

そうじゃ

ぼくの 花は まだ 咲いているのかな

これから いく 星に
おすすめの 星は ありますか

ちきゅう という星じゃ
いいところだと 聞いておる

こんばんは

こんばんは

ぼくは どこに落っこちたの?

地球のアフリカ

ここへは何しに?

花とうまくいってなくて…

ふうん

きみを見てると かわいそうになる
おれなら たすけになれる

じぶんの 星が なつかしくなったら
いつでもあと…

もう わかったよ

こんにちは

こんにちは

きみたち何て名前?

私たち バラっていうの

あの子 こんなのを 見たら
すねちゃう だろうな……

とんでもないほど
えへんえへん ってやって

かれたふりして
バカに されないように するだろうし

そうしたら ぼくは
手あてを するふりを しなくちゃ
いけなくなる

だって しなけりゃ あの子
ぼくへの あてつけで


ほんとに じぶんを からしちゃうよ……

こんにちは

こっちに来てあそぼうよ

いっしょにはあそべない

おいら きみに なつけられて ないもん

〈なつける〉って どういうこと?

〈きずなをつくる〉ってことだよ

きずなをつくる?

きみに してみりゃ
いまの おいらは ほかの キツネ10まんびきと
なんの かわりもない

でも きみが おいらを なつけたら おいらたちは おたがい あいてに いてほしい
って おもうようになる

きみは おいらにとって せかいにひとりだけになる


おいらも きみにとって せかいで1ぴきだけになる

ぼくの 星に
いちりんの 花が
あるんだけど

あの子は ぼくをなつけたんだとおもう

そうかもね

おねがい
おいらを なつけておくれ

よろこんで

おんなじ じかんに 来たほうがいいよ

きみが ごごの 4じに 来るなら 3じには もう おいら うきうきしてくる
それから じかんが どんどん すすむと ますます うきうきしてる

4じに なるころには
ただもう
そわそわ どきどき

そうやって おいらは
しあわせを かみしめるんだ!

でも
でたらめな じかんにくるなら いつ心を おめかし していいのか わからない
きまりごとが いるんだよ

きまりごとって何?

これも だれも わすれちゃったけど
1日をほかの1日と 1じかんをほかの1じかんと べつのものにしてしまうことさ

そろそろ 行かなきゃ ならない

なみだが でちゃう

ぼくは つらいのはぜったいいやなんだ
でも きみは ぼくになつけて
ほしかったんでしょ

そうだよ

でも いまにも なきそうじゃないか!

そうだよ

じゃあ きみには なんの いいことも ないじゃない!

いいことはあったよ
小むぎの 色の おかげで

バラの にわに 行ってみなよ
きみの花が せかいに ひとつだけ ってことが わかるはず

そのあと おいらに さよならを いいにもどってきたら ひみつを1つおしえてあげる

きみたちは ぼくの バラとは ちっとも にていない きみたちは まだなんでもないんだ

きみたちは きれいだけど からっぽだ

きみたちの ために 死ぬことなんてできない

もちろん ぼくの花だって ほかのひとから見れば きみたちと おんなじなんだとおもう

でも あの子は
きみたち ぜんぶより
だいじなんだ

だって
あの子は ぼくの
バラなんだもん

おかえり
おいらの ひみつを
おしえてあげる

心でなくちゃ よく見えない
もののなかみは 目では 見えないんだ

バラのために なくしたじかんが きみのバラをそんなにも だいじなものにしたんだ

ひとは ほんとのことを
わすれて しまった

でも きみは わすれちゃいけない
きみは じぶんの なつけたものに
いつでも なにかを かえさなくちゃいけない

きみは きみのバラに
なにかを かえすんだ

ごめんください

羊の 絵を かいて

えっと ここで なにしてるの?

ごめんください 羊の絵をかいて!

えごころが ないんだ

だいじょうぶ
ぼくに 羊の 絵をかいて

こうやって ぼくと 王子くんは であった

ぼくたちは8日の間たくさんの話をした

王子は 地球に くるまでのお話しを してくれた

9日目の あさ
ほんの 少し のこった水を ぼくは のみほした

たいへん けっこうな
思い出話だ

でも
まだ ひこうきが なおってないし もう のみものもない

ぼくも 水くみ場に
あるいていけると
うれしいんだけど!

友だちの キツネが……

いいかい ぼうや
もうキツネの話を してるばあい じゃないんだ!

どうして?

のどがからからで
もうすぐ 死んじゃうんだよ

どうして?

友だちになるって
いいことなんだよ
死んじゃうにしても


ぼく キツネと 友だちになれて
すっごく うれしくて……

この子 あぶないってことに 気づいてない

はらぺこにも
からからにも
ぜったい ならないんだ

ちょっと お日さまがあれば
それで じゅうぶんなんだ

ぼくだって
のどは からからだよ
いどを さがそう

いどを さがしに
ぼくらは あるき出した

じゃあ きみも
のどが からから?

うん
水は 心にも いいんだよ

星が きれいなのは
見えない 花が あるから……

そうか!
あの星とか あのさばくが 気になるのは

なにかを うつくしくするものは 目に見えないんだ!

うれしいよ

きみも
ぼくの キツネと
おなじこといってる

それから ぼくらは
ついに いどを見つけた

さがしものは
1りんの バラとか
ちょっとの 水とかのなかに 見つかったりする

そのとおり

でも
目じゃ まっくらだ
心で さがさなくちゃいけない

水を のんで
ぼくらは また あるき出した

ぼく
ちきゅうに おっこちて……
あしたで 1年になるんだ……

ここの ちかくに おっこちたんだ

きみは もう
やることを やらなくちゃいけない

じぶんの からくりの ところへ かえらなきゃいけない

ぼくは
ここで まってる
あしたの 夜
かえってきて

ぼくは ひこうきを
直しに いった

そいつは びっくりするほど
かんたんに 直ってしまった

うれしいよ
きみは じぶんの からくりに たりないものを見つけたんだね


もう きみんちに かえってゆけるね

ぼくもね
きょう ぼくんちに かえるんだ

夜がくれば 1年になる

ちょうど ぼくの 星が 1年まえに おっこちたところの 上に くるんだ

さみしいよ

きみが どこかの 星にある 花を すきになったら 夜 空を 見るのが すきになる

どの星にも みんな花が さいてるんだよ

そうだね…

ひとには
それぞれに とっての 星があるんだ

たびびとには
星は目じるし

ほかの ひとにとっては ほんのちいさな あかりにすぎない

しごとにんげん にとっては お金のもと

きみにとっても だれともちがう星が あるんだよ…

夜 空をながめたとき その星のどれかに ぼくがすんでるんだから

そのどれかで ぼくが わらってる

すると きみにとっては まるで 星みんなが わらってる みたいになる

きみには いつでも わらってくれる 星空があるってこと!

だから
きみの 心がいえたら きみは ぼくと であえて よかったっておもうよ

きみは いつでも ぼくの 友だち

きみは ぼくと いっしょに わらいたくて たまらない

だから きみは ときどき まどをあける
こんなふうに たのしくなりたくて…

だから きみの 友だちは
びっくりするだろうね

じぶんのまえで きみが 空を 見ながら わらってるんだもん

そうしたら きみは こんなふうにいう

『そうだ 星空は いつだって ぼくを わらわせてくれる!』

そのひとたちは きみの あたまが おかしくなった とおもう

ぼくは きみに とっても たちのわるい いたずらをする ってわけ

夜には…… 来ないで

きみを ひとりにはしない

日がくれて夜になった
ぼくたちはねむった

まよなか
王子くんがおき上がって
ひとりあるき出したんだ

ぼくはなんとか 追いついたけど
王子くんは たち止まらなかった

あ 来たんだ

だめだよ きみが きずつくだけだよ

ぼくは 死んだみたいに 見えるけど それはちがう

わかるよね とおすぎるんだ ぼくは このからだを もっていけないんだ


おもすぎるんだ

すてきなこと だよね ぼくも 星をながめるよ

星はみんな さびたくるくるの ついた いど なんだ

星はみんな ぼくに のむものをそそいでくれる

すっごくたのしい!
きみには 5おくのすずがあって ぼくには5おくの 水くみ場がある……

ぼくの 花に ぼくは かえさなきゃいけないんだ!

それに あの子は すっごくかよわい それから すっごくむじゃき!

まわりからみを まもるのは つまらない よっつのトゲ……

ただ…それだけ…

Fin.

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